東京都練馬区|落ち葉の遊び場と堆肥場|都市の資源循環とコミュニティデザイン
所在地: 東京都練馬区
主用途: 屋外の遊び場/落ち葉堆肥場
設計: チューマアーキテクト アンド アソシエイツ
協働: みどりのまちづくりセンター(公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社)
採択: 2026年度 まちづくり活動助成事業[たまご部門]
規模: 調整中
企画期間: 2026年3月〜
状況: 構想・調整中
秋になると、公園の落ち葉は袋にまとめられて、道の端に積まれています。森なら放っておけば土になるものが、人が集めて運び出した先で、行方が見えなくなる。
では、運び出さなかったらどうなるのか。ochiba は、その問いから始めた自主プロジェクトです。
公園や平地林に積もった落ち葉を、地域の中にある人的資源とも連動させて、地域の中で循環する資源に変更していく取り組みです。
落ち葉を堆肥にするには、積んだ山を崩して混ぜ、空気を入れる「切り返し」という作業が要るそうです。これがかなりの重労働で、堆肥づくりが続かない理由のひとつになっているようでした。
一方で、落ち葉が高く積まれた山があれば、登りたくなる。飛び込みたくなる。掘りたくなる。踏まれて、崩れて、混ざって、空気が入る。堆肥づくりで人が意図してやっている操作と、遊びの中で起きることが、かなりの部分で重なっています。
地面を切ってみると、その二つが同じ形をしていることが見えてきます。くぼみに落ち葉が厚くたまり、その上で人が動く。遊び場の断面と堆肥場の断面を一枚の図として描くことが、この計画の中心にあります。
練馬区には、東京区部の農地のおよそ4割が集まっています(出典:練馬区「都市農業の現状」)。自転車で10分も走ればキャベツ畑があって、夏には直売所が出ている。そういう場所です。
できた堆肥は、地域の中で使ってもらいます。特定の誰かの畑を当てにして設計するのではなく、必要な人が必要なだけ持っていける形にできたら、と考えています。
新しくコミュニティをつくろうとしているわけではありません。すでにある地域の活動が、落ち葉というひとつのものを介して横でつながる。そのつながり方のほうに、可能性があると思っています。
山崎 嵩拓
東京大学 環境デザイン研究室 特任助教
浪崎 直子
帝京科学大学 アニマルサイエンス学科 講師/日本海洋教育学会 副会長
協働:みどりのまちづくりセンター(公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社)
プロジェクトサイト:https://ochiba.chuma-archi.com